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日常のあれこれ

twitterで父親の葬儀を行った人のつぶやきを見ていて、そういえば祖母が亡くなってからあと何ヶ月かで1年になることに気付いた
11月、かな、10月だったっけか。
近しい人が死ぬことってこれが初めてで、何もかもが初めての経験だったのを思い出す
葬儀の日取りを決めたりお金の話をしたり、写真をどうするかとか、そういう形式的なこと、温かかった祖母が冷たく固くなっていったのを肌で感じたりだとか、小学校あがるかあがらないかくらいの従兄弟が所在な気にしているところだとか、親兄弟が死ぬことについてぼんやり考えている風景、叔父の別れの挨拶とか、その場の雰囲気のこと、
もう今では思い出せないこともあるけど、一番印象強かったのは祖父だった
わたしが見るに、祖父は本当に昔の空気をまとった堅いかんじの人で、特に自分に何かを言ってくることはないけれど少し近寄りにくい印象はあった
祖母の印象はというと、もう最期のほうはずっと寝たきりで、管がつながれていたり、祖父や母に手伝われておぼつかない足取りでお手洗いにたつのを見ていただけ
中学高校とあまり顔を見せなかったこともあり、寝ている状態以外の祖母の印象は薄い


祖父は泣いていた
お通夜の時に祖母の眠る棺の中に祭壇の花をみんなで入れていったのだけど、一番最後に祖父が胡蝶蘭を祖母の胸元に添える時、「元気でな、愛してるよ」と言ってまぶたをなでた
それを見て意外に思ったのと、素直に心苦しくなって涙が止まらなかった
祖父はこれから一人になってしまったのか、と
女は黙って男の言うことに従え、と、そんなタイプだと思っていて、実際不器用なところはたくさんあるのだろうけれど、そうだ、わたしには祖父と祖母でしかなかったけど、二人は夫婦だったのだなと強く感じた
最愛の人に先立たれる気持ちってどんなものなのだろう
きっと祖父は今までの祖父ではなくなるのだろうと少し思ったりした


まだまだ相変わらずの寡黙さを持ちながら、祖父は元気で生きている
だけどやはり体調は崩しがちで、入退院を繰り返している
祖父もすぐ後を追ってこの世から旅立ってしまうのだろうか
そしたら。


祖母が亡くなって何ヶ月かあとに、従兄弟の妊娠が発覚して、漫画みたいな考えだとはわかっているけど、祖母の命がひ孫というかたちで受け継がれたりとかそうゆうことってあるのかなって思った
七夕に産まれた男の子。名前は何にしたのだろう
女の子だったら「ちか」って名前にしたかな
しないか


おじいちゃん、いつまで生きていられるだろう
父親は言いたくないけどそう長くはないと言っている
元気じゃなくても良い、生きていてほしいと思う
違う、死んでほしくないと思う。


ずっと前に、寝たきりの祖母に手を振った時、祖母が手を差し伸べてきて
どうしたのって言いつつも、怖いなってちょっと思いながら手を軽く握ってみたら、
ぎゅって、強く、握り返してくれたことを思い出す


薄くてつるっとした手の皮の感触
生きていた祖母