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日常のあれこれ

朝方の金環日蝕はもちろん見ることもなく、寝坊して例のごとく家でだらだらとしていた。
少し前から頭の中でRaindrops Keep Fallin' On My Headがたびたび流れるので、良い機会だと思って明日に向かって撃て!を見た。実話を元にしたものだとは聞いていたものの本当にこんなことってあるのだなというかんじ。ぼんやり見た。ロバート・レッドフォードがブラッド・ピッドに似すぎててびっくり、そしてめちゃくちゃ格好良い。映画を見ていて始終印象に残ったのが馬。馬見に行きたいなと思った。今度友人を誘って競馬を見に行こうと思う。


夜中1時くらいに風呂にでも入ろうかと思っていたら携帯が鳴り、見てみると中学の同級生からだった。何事かと思ってでてみたら、駅前で飲んでるから今から出てきてよとのこと。化粧だってしなきゃならないし風呂入ろうと思ってたのに、と言ったら、じゃあちょうど良いじゃん!準備できたらまた電話して!とだけ言われて一方的に電話を切られ、断るのも面倒だったし飲みたい気分もなくはなかったから準備をして外に出た。電話をかけたら店を出て家の前の公園に向かっているからこっち来るなと言われ、すごすごと逆戻りして公園のブランコに座って待つ。夜の公園はとても静かで、団地の人が煙草を吸いに外に出てくるのを遠くからずっと見ていたのだけど、引き戸を開けるカラカラという音、ライターのカチッという着火音、サンダルを引っ掛けるすり足のざりざりいう音、全てが鮮明に聞こえてきて心地よかった。この季節は夜中に外に出た時の静けさがとても良いと思う。
20分ほど経って缶チューハイとつまみを持って友人が来て、手始めにロング缶をわたされて乾杯をし、飲み始めた。別に何を話すわけでもなくだらだらとして、ひとりは就活が決まったということ、例の地元の人の逮捕のこと、バイトのことから発展して性的なことなど話した。金環日蝕の話もして、ひとりで見てもつまらないし朝起きれないから見なかったと言ったら、「じゃあ18年後の北海道での金環日蝕、ふたりで一緒に見に行こう!」などと真面目に言い出して、なんだこいつ柄にもなくロマンチストみたいなこと言い出して、と思ったらおもしろくなってしまって笑いながらスルーしてしまった。割とそいつには気に入られているらしい。じゃあディズニーでも良いよ、俺耳つけるしパスケースも買うしなんならポップコーンのバケツも下げる!と言い出したので絶対に行かないと言っておいた。
4時くらいになって調子の良いことを言っていたやつがいきなり「彼女マジギレしてっから帰る・・」と言って千鳥足で帰ってしまい、残された友人が「あいつ高1から彼女いないって聞いてたんだけど」と混乱していて本当によくわからんやつだと笑った。それからふたりでブランコ座って話して、ありきたりに恋愛の話などをした。お互いの話をしていくうちに、やっぱり自分の感覚って変なんだなとそのとき改めて思った。男に近いものがあるみたい。俺だってふたりしか付き合ったことないけどどうして俺より少ないお前も同じ感覚になってんの、すごいね、と言われたことだけ覚えている。中学の同級生とそういう20前後になってからの感覚で話をするのはやっぱりどこか不思議で、でもそういう話ができるのは一部の人たちだけであるし、その輪の中に入れてもらえるのはありがたいことだなあと思う。


はっと気付いたら6時で、あたりは日が昇って明るくなり、なぜだかすべり台でひとりで遊ぶ男の子が現れたので解散することにした。また連絡して、今度は他の子も声かけよう、と言って別れた。思いのほか酔っぱらって、足許ふらつかせながら家に入り、ごみを出して寝た。
夜中のフットワークの軽さは誰にも負けないと思う。