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日常のあれこれ

今日の退勤後にたまたま荷物を片付けに裏に行く途中で通りかかったゴミ置き場の前で、納品されたままの状態の見るからに綺麗で美味しそうな良い香りのするパンを袋にまとめてはゴミ置き場に投げ入れているのを見かけてしまい、普段ならおそらくああ廃棄かというだけだったとは思うのだけど、その綺麗なパンたちのあまりの量の多さと香りの良さに思わず立ち止まってしまい、口を開けてしばし眺めてしまった

するとまあ当たり前なのだけどその作業をしているおそらくメーカーの方であろう人と目が合い、やはり思わず「これ全部捨てるんですか」と聞いてしまった

もちろん答えは「そうなんですよ、売れないので」とのこと

なぜ売れないのか聞くと「賞味期限が明日までで、明日期限が切れるものを売ることはできないから」だそうだ

なんて理不尽な話なんだろう!!ここにあるパンはまだすべて食べられるもので、期限の切れていないもので、誰も手をつけていなくて、商品として問題なく売れるものなのに!!!と叫びたかったけど叫ぶわけにも行かず、そんな・・もったいない・・・こんなにいっぱい・・・とうろたえることしかできなかった

本来なら売り切ることのできる量を仕入れたのに売り方の変更を急遽言い渡されて、その方法だと自分たちのものは売りにくいことは元々わかっており、結局これだけ売れずに残ってしまったという話のよう

「ね、ほんと、もったいないですよね、まだ食べられるのに」と笑いながら話すその顔はやっぱりどこか寂し気と言うか、納得いかないような煮え切らないような複雑な笑顔に見えた

もはやヤケクソというような感じでエ〜イと声を出してゴミ庫にパンを投げ入れる様子は本当に胸が詰まる思いで、ただただもったいない・・どうして・・としか呟くことのできない不甲斐なさで涙が出そうだった

そしたらその人は「いります?よかったら持ってってください」と言い、え!!そんな!!本当ですか!!!でも!!!!と動揺していたら「どうせ捨てちゃうんで、もらってもらえるほうが嬉しいです」だなんて言ってくれて、イベントで呼ばれて来たのに手作りの我が子同然のものをこんな風に捨てるはめになってしまって、それでもタダでもらってくれたほうが嬉しいとまで言わせてしまって、一体全体どういうことなんだこれは、うちの会社はこれで良いのか??と頭の中がめちゃくちゃになってしまった

実家なんでいっぱい持って帰れます、母も大好きなんで喜びます嬉しいとお言葉に甘えて2袋分ももらって、スタッフの方も「もらってもらえて嬉しいです」なんて言ってくださって、自分にはなにもできることがないことに申し訳なくなり「社が本当にすみません・・」と無意味に謝ってその場を離れた

 

自分でご飯を作って鍋に入れっぱなしにしてたら腐らせてしまい泣く泣く全て捨てたり、旅行までに処理しきれなかった葉ものの野菜の色の変わってしまったところを無表情でちぎり捨てたりすることのどうしようもない罪悪感のことを思い出す

こんなことがあってこの人たちはまたうちで売りたいと思ってくれるだろうか?

管轄が違うからなんともしがたいけど自分だったらもうこんなとこ絶対来ないとなってしまいそう

母親が生活困窮者の支援をしていて、最近はよく親戚の店に期限の近い商品を卸してもらえないかとかそういう話をしているのを聞いていたので、今回のその大量のパンを見てこれだけあればどれだけの人が食に困らなくなるだろうと思わずにはいられなかった

もちろん普段からそういうことを考えているわけではけしてないけど

 

今日は本当に思考の振り幅の大きい変な1日だった

忘れたくないことがたくさんあった

仕事の楽しさの新しい面に触れることができたのは良いことだけど、先に書いた作り手をが自ら自作のものを捨てる現場に立ち会ってしまったのは苦しいことだった

店頭に立ち寄る時間が作れたら直接お礼を言って、ちゃんとお金払ってまた買い直したい

人の手が加わっているものについて、その仕事に対しての正しい値段を支払うということ、技術の価値というかそういうものはボランティアやサービスではけしてない、みたいなことがもっとちゃんと広く認識されると良いなあと思う