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日常のあれこれ

業務でゴッホゴーギャン展に行った。
平日の朝イチなのにかなり多くの来場客がいて、常に人のざわめきがあり至近距離に人がいるという環境で見るのは正直イマイチではあったけど、先日の若沖展の行列しかり、古典というか定番モノはこういうものなのかな?という感じ。
最近はそういった古典的な名画と呼ばれる展示をわざわざ見に行くということがなく、見ても写真展とか現代よりのもの、あとは同時開催とかの常設の所蔵品展を見るくらいだったので、今回ご年配の方が多いのも目に留まった。もちろん時間帯も平日の日中なのもあるだろうけど、著名な作品の展示ほど年配者が多い印象がある。若い世代はインターネットも使いこなすし、きっと義務教育での資料も豊富に手にしてきて、あーゴッホねひまわりねはいはいとかゴーギャンタヒチのあれでしょみたいな感じなのかなと、実物を見なくても知識として知っているからそれ以上興味ないみたいなこともあったりするのかなとか思ったりした。その点ご年配の方はインターネットとかの目に見えないものよりモノの存在を大事にする(重視する)印象があるので、あたしらの小さい時はこんなの見るなんてね〜的な回顧もありつつこういう展示を見たりするのかなとか。完全に推測なので実際のところはわかりませんが。
個人的な感想として、ゴッホの絵ってこんなに見てて馴染む絵だったんだっけかという驚きがあった。今回の展示のチョイスも一因してるかもしれないけど、全体的にポップで親しみやすいというか、筆跡に勢いや熱量が感じられて、もっと重く鈍いイメージを持っていたので結構じっくり見た。
反面ゴーギャンはこんなに重たい感じだったかという。reality&imaginationのimaginationサイドとはいえ、架空のイメージとかスピリチュアル感が強くて、こちらが油断してると侵食されてしまうのではという感があった。後半の方の写実的な人物が等はへーこういうのもあるんだのーという感じ。全体的にバカの感想しかなくて学のなさがバレる。恥ずかしい。

高校の時に美術の授業で油画をして、瓶と果物とカゴと、というような静物モチーフを前に、めちゃくちゃ絵の上手い友人を横目に油絵具使ったことないし全然描けないしもうやだ完全にお手上げ…となってたら、回ってきた先生に「ロートレックみたいなタッチだね」と言われ、誰それ?となった直後にロートレック展があり、見に行って、これとわたしのとって似てるか…?!勘違いも甚だしいというか恐れ多いな…?!!と逃げ帰ったことがある。でもそれからロートレックがとても気になるし、ムーランルージュとかのポスター作品はむしろ嫌いじゃない。
わたしはガチガチに写実のぴっちり正確に!というものしか絵を描くにあたって正解じゃないと思っていたので、崩れてたり粗かったり自由だったりする今回の表現を見て、こういう作品に幼少期に触れていたらもっともっと枠にとらわれないでやっていけたりしたのかな?とふと思ったのでした。
小さい時に見てもどこまで理解できるか、受け止められるかはわからないけど、こういうのもあるというデータを貯めておくのは多分悪いことではないだろうし。

何かを理解できるようになると無知に気付くし、無知は罪ではないけど、新しいことを学ぶことの高揚感を思い出して自分も何かしたいなといろいろな憧れを抱いたりしました。
このまま道草して帰れたらいいけどこの後は仕事です。

新しいことのワクワク感を常に追い求めていたいものだな、というところでマンネリに気付く。